見逃せない!アセス逃れ
                   高津区新作ゴールドクレスト


ゴールドクレストを逃がすな!
     試される新たな防止策の実効性     
07.9.28.三者共同抗議行動で提出した市長宛抗議文

2007年9月28日

川崎市長 阿部孝夫 様

 ニコン跡地対策住民の会

高津区新作5丁目ニコン社宅跡地再開発事業に関する行政対応ついての抗議文

 

私たち高津区新作5丁目の住民は、町内のたばこ産業社宅跡地のマンション工事の際、()ゴールドクレストが、住環境無視で近隣被害を省みない悪質な企業であることを思い知らされました。同じ事業者がニコン社宅跡地の再開発を行うことになり、たばこ産業と同じ問題が起こることを心配した住民は、請願を提出しました。昨年1211日、請願122の審査が行われ、「アセス逃れの疑いが濃厚」ということで趣旨採択されました。  

住民はこれに励まされ、川崎市に対して「事業者のアセス逃れの意図が明白である以上、環境影響評価条令第72条、73条に従って環境アセスメントを行うよう毅然と指導してほしい」こと、「従って事業計画全体を明らかにしないまま、1部区画のみの事業計画概要書(総合調整条例の)を受け取ることは分割、小分けによるアセス逃れを認め既成事実化してしまうことになるので提出されても受け取らないか保留していただきたい」と要望しました。

ところが驚いたことに、何の進展も解決もないのにも拘わらず、ゴールドクレストは事業計画概要書を提出し、まちづくり局は年末年始の休み直前の1227日に、それを受理してしまいました。議会議決(請願趣旨採択)は行政執行に何の影響も及ぼさないといった具合です。

今年に入って、進展しない事態打開と新たな問題(3段機械式駐車場等)の改善を求めた陳情を環境委員会、まちづくり委員会に提出しました。陳情169号が本年39日、陳情170号が38日審議され、採択、趣旨採択を頂戴しました。しかしながら、陳情170号の“趣旨採択”を頂戴した、その同じ日にまちづくり局が総合調整条例上の最終手続きである「承認申請許可」をゴールドクレスト対して与えた事が判明しました。もし行政が、議会審議いかんに関係なく許可を下ろすと審議前に決めていたとすれば由々しきことであります。

陳情169号“採択”を受けての環境局の指導もゴールドクレストによれば「別に特には・・アセスだとはいわれていません。指導を受けたのは残りの計画だけです」という事でした。「こんなアセス逃れは断固として許さないという強い姿勢で事業者にあたっていくべきだ」という議会の明確な態度表明に比して、このような対応は全く不十分だと考えます。

私たちは、行政担当部局が議会審議内容と結果を踏まえ事業者の指導に当たるのは当然のことだと信じていました。住民側が行政に議会審議結果にそったアクションを越すよう働きかけなければならないとは思いもしませんでした。3月下旬に行われたゴールドクレスト責任者と局長ほかとの話し合いも住民が強く要請しなければ、実現しないことでした。

貴重な時間とお金をかけて、議会で審議されたことが市政を行う上で何の影響もあたえないとすれば、議会への信頼も揺るがす事になりかねません。市民の切なる願いを受けた議会の意思がおろそかにされてはならないとの住民の一致した思いで、ここに行政の姿勢に抗議いたします。

ホームへもどる

「運動情報」のページへもどる