真夏日、参加者42人が6ヶ所をツアー
    各地で出迎え現地集会、計200人


 5月27日、まち連主催の.’07乱開発現地ツアーが行われました。溝口駅南口に集合して午前9時半に出発。ツアー通し参加者は川崎市外からの8人も含めては42人、マイクロバスなど車4台を連ね、解散の夕方5時近くまで、真夏日の太陽に照らされながら市内4区6ヶ所をめぐりました。
  
 各地の出迎え集会も、高津区新作(ゴールドクレストアセス逃れ)の50人以上、宮前区神木本町(谷戸盛土造成開発)の40人など、予想外の盛り上がりとなり、合計で160人以上、通しの参加者を含めると200人に達する行動となりました。
 
 前記2箇所では このツアー出迎え集会がこれまでにない取り組みとなりました。急遽この日に間に合わせようと、力を合わせて新たにのぼり、看板、チラシを作成するなど、運動活性化の大きな節目となりました。

 6つの現場に共通していたのは、周辺環境にどんなに大きな被害をおよぼそうとも
採算最優先に走る開発事業者の露骨な企業論理がむきだしだったことです。
 
 同時に、こうした乱開発を合法として容認し、ゴールドクレストに典型な悪徳業者の横暴を行政指導の強制力がないという言い逃れで傍観する行政の姿勢が浮き彫りになりました。
 
 地元での粘り強い闘いと、それを横につなぐ連帯した行動があって始めて、乱開発の横行を許す現在のまちづくり行政の問題点を掘り起こし、その変革を求める統一的運動へと発展することができるということを改めて確認できました。
 
 現場でのあきらめない闘いを基本に、相互支援連帯行動をいっそう強めていきましょう。 

 高津区新作/ニコン社宅跡地・ゴールドクレストマンション
 柿生の里と呼ばれる1級の緑地が、いまや無残なむき出しの土とコンクリの塊に。後方の鮮やかな樹林との対比が際立つ。
 ここでも不必要な意図的盛土によって地盤面をかさ上げするおなじみの手法が登場。15m制限地域に、地下2階を造ることで7階20.5mが出現。
 開発審査会、建築審査会への審査請求で、盛土の適法性についてどの部局にも審査権限がないとの市の主張の不合理を衝いてがんばっている。
      「まち連ニュースNo.48号.51号」参照
       「まち連ニュースNo.57号」参照
 日本女子大の森に続く緑はいまや巨大なむき出しの擁壁。
 地下室マンション規制条例は大運動が実って作られた筈。ところがその後も第1種低層住居地域に実質7階建ての階段型地下室マンションの建設が相次いでいる。
 意図的盛土と2棟を1棟とする“数の偽装”を許さないと、建築審査会に取消を求めて審査請求中。
                 「まち連ニュースNo.50」参照
 隣接のマンションに7時間半の日陰被害。市の職員ですらひどい計画ともらす超過密の長谷工マンション建設予定地。
 同じく被害の大きいお隣の朝鮮初級学校の好意で校庭に入れてもらい、被害住民の説明を受けた。朝鮮初級学校の校長先生も、溝口再開発に協力して当地に移転した経緯などを紹介。
 現在、市議会向け請願署名運動が進む。
      「まち連ニュースNo.58号」参照
 すれ違い不能の狭い道を入って辿りついたのは、緑に囲まれた谷戸。この谷を19000リューべもの大量の盛土で埋めて27戸の戸建て住宅地を造成する計画地。
 国は、阪神、中越、能登半島地震で盛土造成地が丸ごと滑って崩壊した活動崩落対策を策定中。旧基準による駆け込み工事、大雨溢水や、1日200台のダンプ被害など、不安一杯の上、アセス逃れの疑いも消えない。
            「まち連ニュースNo.59号」参照
 麻生区柿生/地下室マンション
 多摩区菅馬場/地下室マンション
 宮前区神木本町/ (株)成建の谷戸盛土開発
 宮前区宮崎/ワンルームマンション
 高津区末長/富士通ゼネラル跡地・長谷工マンション
 周りは、35年前東急から自分が住む戸建てしか建てないと覚書をかわして手に入れた低層の住宅地。
 投資目的で土地を手にした不在地主が地域ぐるみの反対を押し切ってワンルームマンションを建設。
 100本の黄色いのぼりに囲まれて建つ完成したマンションは異物感が際立つ。
     「まち連ニュースNo.54号」参照

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 今、最も熱い闘いの現場。ゴールドクレストの露骨極まりないアセス逃れに対して町会あげての抗議ののぼりがはためいている。この日のために新調した大看板を背に、早朝から集まってくれた皆さんとともに、仮囲いの前で集会。
 前議会のかつてない陳情採択をテコに悪徳企業包囲の輪を拡げる闘い目指す。
     「まち連ニュースNo.55号」参照
     「まち連ニュースNo.56号」参照