おもろまち一丁日の超高層ビル群建設見直しを求める決議
私たちは、本日、沖縄のまちづくりについて情報交換を行い、めざす未来像 について議論しました。そして、沖縄の持続的な発展のためには、独特の歴史 と文化、自然環境を活かしたまちづくりが不可欠であるという共通認識に至り ました。 ところが、現在沖縄ではその貴重な歴史的・文化的財産を損なうような乱開 発が各地で行われています。特に那覇市おもろまちでは、名ばかりの地域再生 計画によって市役所建設用地が民間の開発会社に売り払われ、近隣の住宅環境 を破壊する超高層ビル群の建設が進められています。この開発行為によって、 『琉球王国のグスク及び関連遺産群』の世界遺産登録が危機にさらされていま す。景観と住環境を考える全国ネットは、おもろまちの住民、那覇市民そして 沖縄県民と連帯して、那覇市、事業者に対して建築計画の大幅な見直しを求め ます。 また、地域再生計画の認定権限をもつ内閣総理大臣に対しては、誤った手続 きで進められ,地域再生法の理念に反する地域再生計画の実態を詳しく調査し、 那覇市と事業者に対して、事業計画を適切に修正するよう指導することを強く 求めます。 おもろまちに真の「周辺環境調和型亜熱帯庭園都市」が形成され、それが沖 縄の歴史文化の保全および持続的な発展に寄与することを希望します。
平成22年7月3日
景観と住環境を考える全国ネットワーク 沖縄大会参加者一同 |